大学病院や医局では研修医や医局員のリクルートが大きな問題になってきています。
ある病院や医局では、研修医や入局者の選抜試験までやるくらい人気があるのに、
一方で、研修医の定員に満たない大学病院や、新入局員が一人も入らない医局もあります。
ある病院や医局では、研修医や入局者の選抜試験までやるくらい人気があるのに、
一方で、研修医の定員に満たない大学病院や、新入局員が一人も入らない医局もあります。
今回は、
この問題をマイケルポーターのトレードオフの関係から考えてみたいと思います。
このグラフが表しているのは、高コスト、高バリューか低コスト低バリューが効率的なポジショニングになるということです。
コストとバリューはトレードオフの関係ある訳です。
例えば、身近な話ですと、
ユニクロは低コスト戦略で売り上げをのばしています。
一方で、BMWは高級車を販売し、高コスト戦略で高価値を生み出すというポジショニングを取っているということが分かります。
ユニクロは低コスト戦略で売り上げをのばしています。
一方で、BMWは高級車を販売し、高コスト戦略で高価値を生み出すというポジショニングを取っているということが分かります。
それでは、入局者の少ない医局はどの様なポジショニングをとれば、新入局員が集まるのでしょうか?
それは給与の面から考察してみますと、
1. 高コスト戦略(高給与だが仕事は忙しい)
2. 低コスト戦略(給与は安いが、仕事が楽)
を選択する必要があります。
1の高コスト戦略では、たくさんの給与を支給しなければいけませんから、雇える人数は少なくなります。必然的に個々の仕事量は必然的に増加します。
2の低コスト戦略では、給与が安くて済むので、たくさんの医局員を雇えますので、個人の仕事量は減るでしょう。
このどちらかを選択することが医局の選択になりますが、リクルートの目標は多くの人員を低コストでリクルートすることにあります。
しかし、ポーターのトレードオフの曲線から考えると、給与も安いし、仕事も忙しい医局には誰も入りたくない訳です(上記曲線の内側に位置してしまう。)
それでは、金銭的資源に限りのある医局はどのように新入局員を獲得できる魅力的な医局にすればよいのでしょうか?
対策としては、直接的な賃金以外ではなく、職場訓練(On the Job Training)という形で報酬を与えるという方法があります。
対策としては、直接的な賃金以外ではなく、職場訓練(On the Job Training)という形で報酬を与えるという方法があります。
この戦略が奏功することで、給与が高くなくても、給与以外の形で報酬を得ているので、トレードオフの形がなりたちます。
□ トレードオフの関係
このように、医局と、研修医の間はトレードオフの関係にあり、医局側も研修医のニーズを満たす努力する必要があります。
□ トレードオフの関係
このように、医局と、研修医の間はトレードオフの関係にあり、医局側も研修医のニーズを満たす努力する必要があります。
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