今回はオペレーションで学んだシックススグマの紹介です。
シックスシグマとは経営そのものの質を高めるための手法です。
事業経営の中でおこるミスやエラー、欠陥品の発生確率を100万分の3.4という極めて小さいレベルにすることを目標として、継続的な経営改革活動を推進して行こうというものです。
このシグマ=σとは標準偏差のことを指す単位です。
つまり、シックスシグマは標準偏差というばらつきを小さくしようということになります。
果たしてこれは、病院にも適用できる考え方なのでしょうか?
例えば、病院における患者の待ち時間について考えてみましょう。
Aさんは眼科外来を受診して帰宅するまでに30分。Bさんは60分かかったとします。
この平均は45分、標準偏差は21.21となります。
つまり、21分のばらつきがあるということになります。
これは患者の立場からすれば、外来を受診するのに、25分の予定でいけばいいのか、65分の予定でいけばいいのか、見通しがたちません。
サービスの質の判断には、時間は重要なファクターですから、外来の待ち時間のばらつきをなくす事は患者満足度の向上につながるはずです。
このようにシックスシグマは平均だけが重視されがちだった経営や事業目標のなかにばらつきの概念を取り込む事によってより高い経営品新を実現することを目指している概念といえます。
果たして病院においてこのシックスシグマの導入は可能なのかということですが、アメリカでは多くの病院は採用し、大きな成果を挙げてきていると言います。
病院はプロフェッショナルサービスであり、とても複雑なプロセスを経て、患者様にサービスを提供します。
しかし、病院においても導入できる手法であり、ぜひ一読をお勧めします。
下記本はキンドルでも読む事ができ、おすすめです。
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