2014/09/13

明示的費用と潜在的費用からボランティアの概念を考える

明示的費用とは、企業の費用を指します。

例えば、私が運営しているJapan Global Medical Career Support(JGMS)というNPO組織では、インターネットのサーバー管理料や、講演会の会場費用、講師への謝礼金などが明示的費用に相当します。

潜在的費用とは、企業の機会費用の中にはお金の支払いを伴わない費用を指します。
例えば、私が医師として稼ぐことができる費用を指します。私が時給1万円を診療から得ることができたとすれば、JGMSで1時間働くごとに1万円の所得を放棄している事になります。

潜在的費用は面白いことに、会計上の帳簿では計上されません。経済学的にも、医師としての賃金がJGMSの収益を上回れば、JGMSの事業は費用がかかりすぎるため、JGMSを閉鎖した方がよいと判断するかもしれません。

□ なぜ利益がでない活動をするのか

JGMSの場合は、私の個人的な留学への困難の経験から、同じ様に苦労している人が多いのではないかと思い、はじめました。

現在のところ、この活動に収益性はほとんどありませんが、私が継続することができているのは、会計上での理由ではなく、それは社会への貢献が人生の満足度において非常に大切と分かっているからです。

JGMSで出会う人々との交流は私を豊かにしてくれますし、JGMSを経営することができたという経験は私を成長させてくれます。

つまり、お金だけでは見えない利益を私はJGMSから得ることができます。

人生においてお金だけを尺度とせず、他にも報酬を実感できるような感覚を身に付けることは人生を豊かにしてくれます。

後援してくださっている、Miew様、OKwave様にも御礼を申し上げます。

JGMSが医療従事者キャリアのグローバル化を支援できるNPOとして発展できますと幸いです。




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