□ エグゼクティブMBAとは
日本ではほとんどなじみのないエグゼクティブMBAは、勤務者向けのコースとして米国を中心に人気が高まってきています。
エグゼクティブMBAは2週毎もしくは3週毎の金、土曜日に授業を受けるシステムが一般的です。通学期間は、15ヶ月から18ヶ月で、学位はフルタイムと同じMBA(経営学修士)を取得することができます。
エグゼクティブMBAという名前の通り、平均年齢は40歳くらいで、入学には英語力や学歴以外にも、マネージメントやリーダーシップの経験が問われます。特色は、働きながらコースを受講できるので、学んだことをその場で実践できるところです。
また、キャリアを中断しなくて良いところが最も人気の様です。試験科目も、TOEFL(英語力判定試験)は必要ですが、GMAT(ビジネススクールの学生に求められる基礎力判定試験)は必要ありません。
このエグゼクティブMBAが最も私にフィットしているのは明らかでした。なぜなら、ハーバード大学眼科での医師、研究者としてのキャリアを中断することなく、念願のMBAを受講することができるからです。
しかし、受験の際に問題だったのは、勤務経験(年齢)でした。エグゼクティブMBAコースでは、10年以上の勤務経験、8年以上のマネージメント経験が必須条件でした。また、経験豊かなエグゼクティブ向けのコースということもあり、平均年齢も40歳と当時の私の年齢(32歳)では対象に満たなかったのです。
しかし、あきらめず、アドミッションオフィスに何度も足を運びました。私は、8年分に相当するマネージメント経験をかき集め、アドミッションオフィスを説得しました。幸い、日本で若手眼科医の会(YOUS; Young Ophthalmologist Updating Seminar、参天製薬協賛)を組織した経験や、院内の看護師向けの勉強会、WHOの失明予防プロジェクトに参加していたことから、マネージメントやリーダーシップの経験の評価をしてもらうことができました。
結果的には受験を許可していただけましたが、やはり、日々リーダーシップをとって、組織や社会に貢献しておく事の大切さと、熱意はどこでも通じることを再確認しました。
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