□ 病院の目的
病院の目的とは何でしょうか??
企業であればその目的はprofit(利益)をあげる事に他なりません。
しかし、病院という組織の場合は違和感を感じざるを得ません。
私たちが病院で働いている時に病院の利益を追求して加療をしたようなことはありませんし、
もし、利益を重視した治療は、患者との医療提供者の情報量差から、患者にとって不利益となる様な気がしてなりません。
しかし、あるコンサルタントに伺ったところ、病院の目的も病院の「利益」であるといいます。
なぜなら、利益が出なければ、最新機器も買う事ができないし、患者へのサービスの質が落ちるからとのことでした。
しかし私は、病院の目的=病院の利益と単純に決めるにはいささか違和感があります。
やはり病院という組織は通常の企業と違い、利益追求型の組織というよりは、公共の機関であるべきだと考えるからです。
そうはいっても、
病院における「誰に対してどのような価値(サービス)を提供するか」を決定する事は、ミッションを決定するということに他ならず、必要不可欠です。
これは企業における戦略の決定であり、まさしくマーケティングといわれる領域です。
病院の取り巻く環境も変化してきています。
国立病院の独立行政化も施行され、より病院においても経営が重視される時代がこようとしています。
いままでの、医療というサービスを広く届けるというだけでは競争優位を確保できる時代は終わりを迎えつつあるのです。
そうなると、技術提供以外の部分の市場に注目が集まるのは当然で、カギとなる患者志向(顧客志向)をどのように提供するかが病院のマーケティングにおける論点になるでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿