今日はハーバードメディカルスクールニュースの中の気になる記事の紹介です。
アメリカでは多くの医師が経営学修士(MBA) 取得し始めています。
なんとアメリカおけるMD/MBAコースはこの20年で6校から65校に増えていて、そのうち半分以上は2000年以降に設立しているそうです。
ビジネスと医療というもっとも相反しそうな2つの世界にどのような関連を見いだしているのでしょうか?
かつてのアメリカでは、医療におけるビジネスの勉強は邪魔になると軽視されていました。
しかし、近年の医療における大きな問題はビジネスに関連しています。また、医療におけるイノベーションのほとんどはは医療の外側から来ます。
□ Earning an M.B.A. can give a new doctor more clout in hospital decision-making.
MD/MBAホルダーは病院の意思決定に大きな影響を与える事が期待されています。
ビジネスの世界では、ビジネスの経験を持たない人がCEOを任されることはありません。しかし、医療業界では、経営の経験を持たない人が院長として経営を行っているのです。
確かにMD/MBAを卒業すると、医師にならない人が増えたり、学生や研修医の間に医学に費やす時間が減るという否定的な意見もあります。
しかし、全てのMDにビジネスの勉強が必要とは思いませんが、意思決定をする重要なポジションにつく医師や、管理職としてチームをマネージメントしていく医師にはMBAのスキルが必要なのかもしれません。
When you go to business school, you get a lot of wisdom, but you get a lot of dogma, too.
Aiming for an Evolutionary Advantage, Harvard Business School Press