□ アメリカにいる1日の値段
医師やビジネスマンの海外留学では、日本のように激務がなくゆっくりできると一般的には考えられています。
例えば、私の日本での病院勤務は平日は朝7時半〜21時まで仕事、土曜日は8時から17時、日曜日は午前勤務、週1-2回の当直という生活でした。
現在のハーバードでの研究室の義務は朝9時から17時、土日は休みです。もちろん当直はありません。
それでは、アメリカでは、今までの疲れをとるべき、ゆっくりするべきでしょうか?
それとも、せっかくの機会なので有効に使うべきでしょうか?
ということで、アメリカ滞在の1日の値段から考えてみました。
□ アメリカでの留学生活は日本にいるときよりも1時間$28余計にかかる
ボストンでの家賃は$2,000/月、食費、水道代、電気代など生活費は$1000/月くらいとします。
学費は年間$40,000とします。
さらに、潜在費用を考えなければ行けません。
潜在費用とは、日本で私が医師として勤務していれば稼ぐことができた費用を表します。
これは私が放棄した所得も費用の一部として考えるということです。
つまり日本と比べ、仕事から発生する給与分高くつくということになります。
(さらに、引っ越しの費用や、家具の調達までふくめるとかなりの費用を投資していることになります。)
日本での給与を年間800万円=$80,000と仮定します。
アメリカでの余計にかかるコストは($40,000+$80,000)/12=$10,000/月とします。
(研究室や、企業から給与が支給されている場合は別)
それを30日で割ると
$10,000/30=$333
1日の活動時間を12時間とすると、
1時間につき$28ドル余計にを費やしている事になります。
何もしないでゆっくりとしていた場合、
消費して行く価値は毎時間$28消費していくことになります。
このように、お金に換算してみると分かりやすいですが、
日本にいる時に比べ寝る時間や、遊ぶ時間に$28の価値があるかどうか考えなければいけません。
例えば、ボストンでしかできない人々と交流を図るということは$28以上の価値があるように思います。
日本で家族に時間を割けないのであれば、ボストンで家族孝行をするのも同様に$28以上の価値があるように思います。
しかし、寝たり、ぼーとしてムダな時間を使うことはかなりもったいないことが分かります。
この考えが私の海外留学中の根底にあります。
夜中も身を削って研究したり、MBAの勉強をするのは、自分の目標達成のための継続以外にも、時間とお金のムダを省くという思考法からです。
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