今回は、会場を朝日新聞さんに朝日新聞メディアラボ渋谷分室をお借りして開催いたしました。
今回のテーマは「留学する時期」についてです。
高校生よりアメリカに留学した木ノ内輝さんと、対照的に、医師として10年臨床業務を行ったのち、アメリカに今秋から留学する上垣内梨恵先生の2つの講演を行いました。
木ノ内さんは、高校生からアメリカに渡米し、アメリカの大学を卒業され、ハーバード大学の研究室で経験されていました。
私と同じ研究室で働いていたことから知り合いになりましたが、やはり羨ましいのはその語学力です。
しかし、いまではもちろんペラペラの木ノ内さんも渡米当時は友達もできずに辛い思いをされたとのことです。
木ノ内さんの講演では、早期の留学の醍醐味は、早期のチャレンジによってその後の挑戦できる機会が広がるということでした。
確かに、木ノ内さんは今ではTokyo New Cinemaを経営し、カンヌ国際映画祭やニューヨーク映画祭、ボストン映画祭など国際的な活躍をされています。
一方で、9月からコロンビア大学に留学する上垣内先生は、臨床を10年経験したのちの渡米です。
上垣内先生はMPH(公衆衛生学修士)を取得しに渡米します。
公衆衛生学大学院は未だ日本に少なく、今後の日本には求められるファンダメンタルな部分でしょう。
上垣内先生には、入試に必要なことを具体的に説明していただきました。
トフル、エッセイ、推薦状などやらなければいけないことはたくさんあります。
特にトフルの準備期間は1年程度要することな多く、事前の準備が必要になります。
最後に、ボストンで研究留学をされていた諏訪さんと、MBAを取得された岡本さんを交えて、留学する時期についてパネルディスカッションを行いました。
医師の場合の留学は、将来日本で医業を行うのであれば、臨床を経験してからでもおそくはないのでないか?という意見がでました。
しかし、将来的にグローバルな環境で勝負していくのであれば、学生のうちから積極的に海外経験を積むなどアピールしていかなければいけないようです。
海外の医学部を卒業して、海外でそのまま研修を続けても、日本に戻る際には日本の試験をパスしなければいけません。
そう考えると、どちらの環境にいても資格試験が障壁になりそうです。
一方で、MBAやMPHなどの留学は、臨床留学に比べて、試験勉強さえがんばれば、誰にでも挑戦できるようです。
留学の時期は人それぞれです。しかし、留学を通して得られる、”チャレンジすることに対する壁が低くなる”ということが最も大きな収穫のようです。
JGMSでは今後も留学経験者の講演会や、医療従事者のキャリアを支援する活動を続けて行きます。
ぜひ、皆様も気軽にご参加ください。
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