2013/10/07

病院と企業の追求するものの違い

私は母校を病院のリッツカールトンにしたいと考えています。

企業とヘルスケアは追求するものは当然異なります。
企業は利益、
ヘルスケアは患者のニーズを追求するものです。

患者のニーズの追求には、医療という技術以外にも、患者の心をつかむ体験の共有が必要になると私は考えています。

しかし、接遇に関して教育の行き届いている病院は少ない様に思います。
特に医学部に関していえば接遇は医師になると時として、薄れがちです。

順天堂は患者第一を常々心がけています。
学生の時、病院内の教育では患者”様"と呼びましょうとの教育を受けます。

これは異論がありますが、その本質は、
患者第一の医療を心がけるということを表していると私は理解しています。

患者=お客といった概念ではなく、
患者と医療者は一緒に治療をしていく立場にあるが、
患者は他のサービスと違い、病院に好き好んでくることはない。

例えば、病気になっていれば、心も暗くなるし、元気が出ません。
医師は治療する立場であるから、常に患者にとって頼らなければ行けない立場になり、そこに傲慢が生まれうります。

そこで、私たちは忘れてはいけないと思います、患者第一ということを。

私たち医師がすべきことは、リーダーシップをとることでしょう。


もちろん、患者が神様ではありません。お金を払うから、何でもいうことを聞け。という風潮は間違っているように思います。


私たちは、順天堂のもつ患者第一の文化を途絶えさせてはいけません。

これは、最高峰のサービスでもてなすリッツカールトンホテルと同じ心構えだと思います。