2015/03/14

The between Public and Private Hospital in Lima

ビジネススクールのインターナショナルトリップでチリのサンティエゴからペルーの首都、リマに来ています。

ペルーには皆保険(public health insurance)と個人保険(private health insurance)があり、主にpublic health insuranceは貧困層向け、private health insuranceは富裕層向けの保険です。

貧困層にも皆保険としてpublicの保険が供給されているようですが、
未だにペルーの医療制度には大きな問題を抱えています。

それは、貧困層が主に使うpublic health insuranceは専門医に診てもらうのが3ヶ月待ちであったり、公立病院には十分な設備がないという問題です。

そこで、
今回は公立病院と私立病院の両方を見学してきました。



こちらはHospital National PNPという、警察関係者のための病院です。

設立は50年で毎年少しずつリフォームしているとのことです。
Publicの病院ですが、警察関係者の病院ということもあり、貧困層というよりは、ミドルクラスの階級の人向けの病院のようです。

リマでは10番目に大きい病院とのことです。

病院のデータは、
病床数:450床
外来受診者数:2500/day
受診待ち:2ヶ月
医師数:600人(200 full-time, 400 part time)
救急外来受診患者数:250人/日
CT:1台
MRI:1台
手術室:10室 
ICU:10床
ということでした。

このように、救急外来は大変混雑していて、
うまく立ち回っていないようです。

どの外来でも人が溢れている様子でした。



今回案内していただいた、婦人科長のドクターの部屋で質問にも答えてもらいました。



ヘルスケアチームで写真を。



続いて私立病院に移動します。


お金持ちは、待ち時間や満足度の高い設備を求め、
直接高い医療費をキャッシュで払い、私立の病院に受診します。

もし、私立病院でしかできない手術の場合、その医療費を払うことのできない人は、家族から集めたり、コミュニティーからお金を集めるそうです。

こちらの病院は主に外来、手術が中心とのことです。
36床
MRIやCTも完備。
10階建て
オペ室は、眼科3つ、その他に3つありました。

1階の外来の様子です。とても待ち合い室はきれいで、人も公立病院に比べて少ないです。

外来の受診料は現金で$15で、だいたい15-20分の診療とのことです。

眼科は8つの外来がありました。


入院の個室は1泊$100ドル。
非常に高額です。

眼科外来にはメガネ屋さんも併設。



手術室の入り口です。


特別に手術室の中も見学させていただきました。


眼科の機会はほぼ日本と同じものがそろっています。

エキシマレーザーもありました。

眼科のレジデントの先生が縫合の練習をしていました。


手術は白内障200件/月、レーシック200件/月とのことでした。

手術の費用は、私立の病院は医師のいい値ということです。
病院への支払いが$1000、$800は経費等。それ以外が、収入になるとのことです。

例えば、$5,000で手術を行なうと$3,200は自分の収入になるとのことです。


医療においては問題が山積みで、貧困層と高所得者層格差がさらに広がってきている様です。



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