ダイアモンドはご存知の通り、Diamond is Foeverという有名な言葉にある通り、
愛のシンボルとして西洋諸国、とりわけアメリカでは婚約指輪に使われてきました。
しかし、アジア諸国の台頭から、De Beerは販売戦略をアジアマーケットにも移します。
この時、De Beerの直面した問題は、同じアジアでも文化が全く異なり、
「ダイアモンドは愛の証」という世界戦略が通用しないことに気付きました。
そこで、De Beerは文化に根付いた販売戦略をとります。
その成功例が他ならぬ日本です。
彼らは日本のyuino (結納)に注目します。
ご存知の通り、結納は日本の伝統的な婚前の儀式で、互いの家族で贈り物をし合います。
その結納にDe Beerはダイレクトなアプローチを展開します。
つまり、結納での婚約指輪としてダイアモンドを文化に埋め込みます。
この販売戦略は成功し、日本では世界で2番目のシェアを獲得します。
しかし、1980年頃より、アジア恐慌がはじまり、日本はデフレーションに突入します。
若者の間ではjimi-kon(ジミ婚)がはやりはじめます。
もちろんジミ婚では、ダイアモンドの婚約指輪など必要ありません。
そこで、De Beerはさらなる日本に対するマーケティング戦略が必要になるとともに、他のアジア諸国へのマーケティング確保にいどむことになるわけです。
ここまでの所で、
若者の間ではjimi-kon(ジミ婚)がはやりはじめます。
もちろんジミ婚では、ダイアモンドの婚約指輪など必要ありません。
そこで、De Beerはさらなる日本に対するマーケティング戦略が必要になるとともに、他のアジア諸国へのマーケティング確保にいどむことになるわけです。
ここまでの所で、
私の考えた今後の日本への販売戦略は、
- ジミ婚におけるダイアモンドの婚約指輪の需要を再度掘り起こす
- 日常使えるダイアモンド指輪のプロデュース(日本では、ダイアモンドの豪華な指輪を普段使いすると言う風習がない)
- すでに結婚している女性や、女性に自分自身でダイアモンドも買う考えを導入する
です。
最近の日本では、自分へのご褒美に女性がダイアモンドを購入するケースも増えてきていると思うからです。
この事から学んだ事は、
私たち医療者も時代とともに変わる患者のニーズに対して、
しっかりと情報を収集して答えていかないといけないことです。
例えば、患者満足度調査などを行い、それをもとにしたサービスの改善は必須なのかもしれません。(病院ではどの程度、そのデータは還元されているのでしょうか?)
時代は、お医者様から患者様へとマインドはシフトしてきています。
それが正しいか、正しくないかは別として、
医療者側は患者のニーズを汲み取った医療の提供がより必要な時代に突入してくるのは言うまでもありません。
病院には来る患者は、他のサービス業と異なって、大部分がイヤイヤ来ます。(好んで病院にくるというケースはまれ)
そこで、どのようにして良い経験(アウトカム、治療実績、すばらしい体験)を提供し、患者の評判を向上させ、病院の評判を口コミで広めるということが病院におけるマーケティング方法であると思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿