MBAは経営学修士(Master of Business Administration)の略です。
MBAには大きく分けてフルタイム、パートタイプのコースがあります。
フルタイムは1年間や2年間実際に学校に通います。
パートタイプは夜間コースなどを指します。
他には、リーダーシップなど各論のコースなどもありますが、こちらは学位はもらえません。
エグゼクティブMBAクラスはある意味、その中間にあたります。
基本的にエグゼクティブMBAは働いている人向けのコースになっていて、授業は週末に行われます。
1-2年間2週毎、3週毎に実際に学校の授業を受けるシステムです。
学位は通常のフルタイムと同じMBAの学位がもらえます。
対象はエグゼクティブという名前の通り、管理職向けのコースになっているところに特徴があります。
(平均年齢も35-40歳くらいと高め)
通常のフルタイムですと20代後半が平均年齢といいますので、よりエグゼクティブクラスは経験が要求されます。
エグゼクティブの利点は、仕事を継続しながら学ぶので、その場で学んだことを実践できるところにあります。
日本ではまだあまり知られていないEMBA。
キャリアを中断しなければいけないフルタイムコースとは違って、今後需要が見込まれるコースかも知れません。
何を隠そう、医師における2年間のMBAコースでの臨床や研究のブランクは、キャリアの中断を意味します。
私がEMBAを選択したのは、ハーバードで研究続けることで、医師としてのキャリアを存続させたまま、マネージメントを学ぶことができるという、最高にフィットしていた条件だからです。
さらに、ボストン大学のEMBAコースを選んだ一番の理由は、近いということです。
私の本業の研究に少しでも多くの時間をさける様に、移動時間など無駄な時間を少しでも節約したかったからです。
ボストンはそういった意味で、多くの大学が存在し、選択肢が多様にあります。
日本における医師のキャリアプランは医師を存続させるか、企業(製薬会社)に行くか、両極端な選択肢しかできず、多様性が存在しえません。
もちろん私たち医師は、労働時間から考えても圧倒的に頑張っています。
しかし、医療サービスの集合体である病院のシステムを最適化するマネージメントをする努力はいまだ、十分になされておらず、いまだ、そのような意識の共有もなされていないことが課題に思います。
患者さんが、この病院ならばまた来たいという、「経験」をシェアできる施設を構築しなければなりません。
医師が病院を経営しなければいけないという法律のもと、少しでも病院における効率性の向上を導入、稼働していくための、メカニズムを取り入れていく必要があるはずだと思います。
私の日本の医療への貢献は、MBAで学んだスキルを日本の医療組織導入し、ドライブさせることでしょう。
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